★アーティストになると決めたものの、、、
アーティストになる人間も色々タイプというか種類があるように思う。
私の場合、絵を描いていればそれで幸せというタイプでもないし、現実にあまり経験を積まなくても次から次から創作欲が湧いてきて作品が作れていくと言うタイプでも無かった。芸大を出て行った4か月のネパールの旅はウイルス性肝炎を発症して、ひと月は安宿で辛い療養をして全快しないまま何とか帰国した。
それでこの旅は何とも言えない不燃焼感があった。元気でバリバリ旅がしたかったと言う悔しさが残った。後はその時の彼と自然農法で畑がしたくて北海道や八重山群島を旅し落ち着く先を探したが縁がなく、京都の北の田舎に引っ越し囲炉裏だけの自給自足的な生活を5年した。
畑は大好きだったが、田舎仕事はキリがなく、生活に追われ、自分の絵を描くエネルギーは殆ど無くなっていった。
生活の忙しさと彼とのエゴを突き合わせた生活にホトホト疲れてしまって、そこで、一生を終わりたく無かった。
その理由は2つ、もっと世界を旅したい、個展をしたいーこの2つであった。
そこからが第2の人生であった。丁度、その時、シンデレラストーリーが起こってパリに個展をさせてくれると言う出来事が天からプレゼントされた。招待と言う青天の霹靂が起こった!
芸大を出てから4年ほどは京都のアパートで暮らしていて、ネパールでの体験や風景から得た幻想画のような物を描きためていたのと、田舎に行ってから私だけで、バリとロンボク島に行ってマラリア地獄とその闘病、そしてその風景から得た幻想画があったのでそれらをパリに展示した。
思わぬ展開であった。
ここから人生の新しい展開が起こっていく。
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